ご挨拶

ご挨拶

第43回日本アーユルヴェーダ学会福島研究総会
大会長 舟久保 徳美
(福島県立医科大学医学部疫学講座)

この度、第43回日本アーユルヴェーダ学会福島総会の大会長を仰せつかり、2021(令和3)年9月24日(金)~26日(日)の3日間にわたり、福島市のコラッセふくしまにて開催させていただくことになりました。

一般社団法人日本アーユルヴェーダ学会は、会員数も650名を超える学会であります。また、本研究総会は1975年から開催され、今回で43回目となる歴史ある研究総会であり、福島県では2001年日本大学工学部で開催以来20年ぶりとなります。

皆様ご存知の通り、2011(平成23)年3月11日14時46分に発生した東日本大震災は、東北沿岸を中心に甚大な被害をもたらしました。特に、福島県では東京電力福島第一原子力発電所事故による被害も加わり、約16万人以上の住民が避難を余儀なくされました。震災後10年目になり、避難指示解除になる地域が増えてきましたが、高齢化が進み、他県と比較して肥満などの生活習慣病の増加が問題となっております。また福島県だけでなく我が国は、現在、高齢化率28.7%と超高齢社会に突入しておりますが、未だに健康寿命と平均寿命との差が10年程あるような状況です。いかに生活習慣病を予防し、健康寿命を長くするかは、社会的に重要な問題です。

インド伝統医学アーユルヴェーダにおいては、5000年以上前より、病気の治療に加えて、未病の治療、予防に重点を置き、いかに健康で長生きできるかを、生活習慣、食習慣、体質などあらゆる面から系統的に説いています。現在、世界中で猛威を振るっている新型コロナウイルス(COVID-19)に対しても、アーユルヴェーダの免疫力を向上させるという考えは、非常に有効であると思われます。

そこで、今回、メインテーマを「超高齢社会を見据えたアーユルヴェーダによるアンチエイジング~いつまでも元気で生きるために。細菌叢やアーユルヴェーダからの提案~」とし、健康寿命延伸に重要な消化力(アグニ)の一部として考えられている腸内細菌叢に着目し、アンチエイジングや高齢化について考え、実践できる機会になればと考えております。さらに、本研究総会を通じて、会員のみならず一般の方々の免疫力を向上させ、健康寿命の延伸に貢献できるものにしたいと願っております。

今回の研究総会は、COVID-19蔓延による感染症対策の一環として、ハイブリッド開催で実施を予定しております。さらに、参加申し込みをされた皆様には、大会終了後にオンデマンド配信にてご視聴いただけるよう計画しております。

本研究総会が、多くの皆様のお役に立ち、アーユルヴェーダを含めた予防医学の発展の機会となりますよう、多数のご参加をお待ち申し上げております。

2021(令和3)年1月吉日